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夜の虹

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目に見えなくても真実はソコにある。   

世界の中心で愛を叫ぶ


洋画派の私にしては、
めずらしく予告編を見て とっても見たいと感じた邦画でした。

泣かせよう映画ってミエミエの映画は、嫌いなんです。が

この映画の予告編を見たときに 何か違うものを感じたんです。

で、
やっぱり見に行って良かったです。

監督のイマジネーションが素晴らしい。

日本映画に こういう監督が出てきたのが嬉しい。

刹那 切なさを昇華させている映画。
雨の描写が綺麗で良い。
光と影の使い方も素敵でした。

現在を生きる主人公が過去の彼女の存在を感じるシーンが もうゾクゾクするくらい良いシーンでした。

サイレントムービーのように静かな描写が多いのですが
その分 物語に入りこめる感じがします。

彼女を失った喪失感と向き合う事が出来なかった彼が
ようやく その事実を心底受け止めて
彼女の魂を憧れの地に放つ事が出来た。

その時 ようやく
残された者の ココロも解き放たれる。

生き続ける。
世界の中心は、生き続ける自分にあったと気が付く。
そのココロに永遠に彼女は生き続ける。

忘れられない事を引きずるのではなく
積極的に 彼女の分まで生きる方に意識を向ける事が残された者の役目

それにしても 美しいココロを感じる映画でした。

原作 読みたくなりました。


世界の中心で愛を叫ぶ_a0009747_05523.jpg

by yorunoniji | 2004-06-11 00:56 | 徒然

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