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夜の虹

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目に見えなくても真実はソコにある。   

ピカソ・・・円熟の時代

ピカソ・・・円熟の時代_a0009747_22829.jpg
ピカソが童心に帰って熱中したという焼き物の展示が多かったです。

しかし、焼き物屋の私としては、どうしても一言 言いたい!

展示品の中に、ハトの形のオブジェがありまして
その 注釈に
この作品は、石膏型から制作されたもので・・・ウンネンカンネン とう文字が

しかし
どう見ても それは石膏型から制作されたものでない事は 分かる。

アレは、どう見てもタタラ板によって作られていると思う。

学芸員って絵の事は分かっても陶芸の事知らないんじゃない?
としか思えない。
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念のため二つの違い
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石膏型 ーーーー立体のものを制作する場合は、左右対称のものでないと難しいが、物によっては、3分割とかで石膏が割れるようにして取り出せるものもあるので一概には言えません。一応 立体作品は、中が空洞になるようにします。
ガラスの場合は、後に石膏型を壊してしまうので問題ないけれど、焼き物の場合は、壊す事は、しないのが普通です。同じ製品を 同じ石膏型で取る場合がほとんどだからです。

タタラ板・・・・・・粘土を板状にしてそれを色々加工
ピカソのハトは、どう見てもその板状の物を曲げて形作っているわけです。
板がハッキリ分かりました。

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という事で、ココで書いて ああスッキリ
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ところで、この企画展の注釈読んでて気になったのが、
ピカソは、死を恐れていた&性欲旺盛だったという文章の多さでした。
なんか、えらく偏った見方してないかい?と感じたのは、私だけでしょうか。。。。。

私は、ピカソが必要以上に死を恐れていたとは、感じられませんでしたが・・・・
絵に表れている その性欲うんねんに関しても、ピカソなりの一種のオチャラケのような感じがするんですが、、、、、
晩年は、かなり売れている自分をオチャラケていたそうですから。

どう考えても
今回の注釈の担当者によって そのヒトの意図する方向に傾いて感じさせるように仕向けられているようで、釈然としませんでした。
by yorunoniji | 2004-03-21 22:09 | アート

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