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夜の虹

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目に見えなくても真実はソコにある。   

模倣犯

a0009747_20488.jpg やっと というか
今更というか
今年になって
ようやく上下巻を読破
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宮部みゆきは、
私と同年代だという事もあって
注目して読んでいる作家さんです。
その才能に 惚れ込んでいます。
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読み終わった後、イヤ・・・
読んでいる途中から
ピースがTVに出る描写になってからは、
私の頭の中では
これは、某宗教団体がやった行動に似ているなぁ
上○という広報担当が
自分達の行動の正当性を主張する
手段として、マスコミを利用していた
あの、一連の騒動を思い出して
頭にあの時の映像がダブっていました。

そして
何よりも時々ゾッとさせられたのが
犯人達の心理的描写である。
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私の思いは、物語を追うよりも
そういう登場人物達を生み出した宮部みゆきという作家の方へ飛んでいった。

その作家の持つ心の暗部までさらけ出さなければ、
ここまで、冷酷な犯人達の心情を描き切る事は出来ないなぁと
そういう所に しばしば思いを馳せらせて居たのである。
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独りの人間の中には、様々な心が交差する。
その事は誰にでも、あてはまる コト
普段の暮らしの中でもヒトは、様々な顔を使い分けているのである。
ただ、作家という職業になると
その物語の登場人物を 読者に いかに、リアルに感じさせるか
その出来如何によって、その物語が訴える力が決まると思う。
だからこそ
この『模倣犯』の凄さを よけいにリアルに感じたのである。

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理不尽な事件に巻き込まれてしまった被害者とその家族の想い
その事が、この物語で本当に伝えたかった事だと感じた。
最後の最後
事件が解決した後
豆腐屋の親父さんの悲痛な号泣場面が
そのコトを現していると感じた。
ダカラ
映画になった模倣犯が、どういう風に原作から切り取られて
描かれているのか
今、私は、無性に見たくてたまらないのである。
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by yorunoniji | 2004-03-21 20:49 | ココロ