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夜の虹

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目に見えなくても真実はソコにある。   

どろろ・・・日本のエンターテイメント映画として

公開は、もう始まっていますが
その前に試写会の券を頂いたので、観てきました。

観終わって、面白かった~。というのが第一感想でした。

私自身は、手塚治虫の漫画世代で、大好きだったので
もちろん 原作を読んでいるのですが
それももう 読んでから何十年も経っているので ほぼ内容を忘れていたのですが
映画を観ながら そうだった。そうだった!と思い出していました。
それでも、柴咲コウ演じる”どろろ”の設定が男の子から女になっていたので
それはちょっと~と思っていたのですが
映画を観ているうちに、これも面白いかもって納得していました。

漫画が原作で、しかも”どろろ”なんてふざけた題名なので 軽視しがちですが
これが又、結構深いテーマがあるのが手塚治虫なんですよね。

戦乱の世の中で、民は、戦いの中で疲弊し
国家も疲弊しているという中で、
平安の世の中を作る為に国家統一を願う武将が自分の魂を魔物に売り渡してしまう。
その犠牲になったのが
妻夫木聡演じる”百鬼丸”で、自分のアイデンティテイーを求めて放浪するという感じでしょうか。

魔物と戦い魔物を倒す事で、自分の失った身体を取り戻して行く過程で
心や感情を持った人間として成長するというテーマが分かりすいし
”どろろ”を通して、『親を殺してはいけない』『復讐するのは止めた。憎しみを捨てる』という台詞があった時
今現代の社会にとても大切なメッセージだなと感じました。

こういう 一見軽いエンターテイメント映画こそが
子供達に 大切な何かを伝えてくれる 
そんな 気がしました。

ただ、魔物を表現する部分で、怪獣ショーっぽいのがあったのが残念というか惜しいと感じました。
お金が無いのだったら、魔物退治は、少なくて良いので
一つ一つをゆっくりじっくりと見せてくれたほうが 良かったなぁと思いました。
このキャストで3部作くらいやるという感じで制作して欲しかったなぁと思います。
まぁ
今回の終わり方では、続きもあるかなという感じでしたので
次回作があるとしたら、魔物にもうちょっとお金をかけて欲しいかなと希望します。

キャストの演技も良かったし、音楽も良かったのでそこそこ楽しめる映画でした。


作品詳細は、下記リンクにてどうぞ

どろろ | Excite エキサイトシネマ
どろろ公式HP

どろろ・・・日本のエンターテイメント映画として_a0009747_1261167.jpg

※画像はヤフー作品詳細ページよりお借りしました。
by yorunoniji | 2007-02-01 12:35 | きままな映画好き

by yorunoniji