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夜の虹

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目に見えなくても真実はソコにある。   

ロード・オブ・ザ・リング(王の帰還)

前売り券が まだ1枚残っていて
もう明日で 公開も終わる(こちらの方では)ということで
掛け込みで 3回目の鑑賞に行ってきました。

連休は、きっと込んでるだろうから 平日ねらいました。
今回が最終章ということで 上映時間も3時間半という長さのせいもあって
なかなか タイミングが合わなかった。

1回目は、字幕 2回目は日本語、3回目は字幕 

私、洋画は字幕派なんですが、2回目の日本語吹き替えになぜ行ったかというと
そこが一番大きいスクリーンだったから

せっかくの迫力ある映画、1回くらいは大画面で見たいじゃないですか。
でも
やっぱり ご本人の声じゃないと 違和感感じました。
台詞も大事なんですけど
声にも感情があるので、吹き替えは 正直言って迫力感じない時があります。

なんでだろう
今日は、やけに心にグッと来てしまって 涙がじわじわでした。
物語の世界に入りこんでしまったんですかね。

1回目に見た時は、途中の場面切り替えがみょーに気になって
違和感感じていたんですが

何回も見ていくと分かったんです。
ちゃんと計算された場面展開になっていると 
今日は、思わず なるほどなぁ~って何度思った事やら

原作は、もっともっと長くて
けっこうだらだらとした部分があったりとかしているんですが

映画3部作は、ばっさりと切り捨ててスピード感があって 
それでも尚且つ ちゃんとトールキンが描きたかった事・伝えたかった事を
出し切っていると感じました。

原作では補足になっていた アラゴルンの恋愛をしっかりと織り交ぜながら
この王の帰還では、脇にまわってしまう旅の仲間のエピソード・活躍場面を入れるというエンターテイメント性もしっかりと入れる
そのバランスには、感心します。

って書いていて気がついたんですが 物語ではなく
映画制作の方ばかりを誉めてますね。

やはり なんといっても 最後の部分でしょう。
これがあってこその指輪物語ですね。
ただのヒーロー物語でないというのが良いのですよね。

二つのものに引き裂かれてしまったフロドのココロ
自分の心の奥の真の闇を見てしまったからには
もう元の自分に戻る事は出来ない。
自分の居た 光の世界で何もなかったようには暮らせない。
自分のココロがどこか欠けてしまったような 喪失感と脱力感

それとは対照的にサムは、ココロが欠ける事無く
自分の人生の残りを完成させる。

西方に去っていく舟のシーンが映像として見れただけでも 良かったと
あの別れのシーンは、ジーンときます。

ただ、ホビットの後ろ姿は、ご本人にして欲しかったなぁ
いかにも子供の体に切り替わっているので ちょっとざんねん。

今日見てる途中で
人に言われたことで、思い出した言葉があるんですが
二つの塔を見た感想を誰かが言ったんです。
「途中で なんかあの ほら 空飛んでくる怪物(ナズクルの事です)が出てくるでしょう。
なんか あんなのが出てきたら怪獣映画みたいで 違和感 感じるなぁ
だから、あんまり好きなタイプの映画ではない。」
その言葉を ナズクルがバンバン出てくるんで 思い出していたんですが

そういうのって やっぱり子供の心を無くしてしまったって事じゃないかなぁ
(私が単に 大人になりきれないって事?)

これは古典的な物語なんだから
そういうものが出てきても 受け入れられるなぁ 私は
CGIでないと出来ない物語だし、まさか 着ぐるみでやるっていうのもなぁ よけいお子様番組のガ○○ピンみたいなのもまずいだろうに・・・

そもそもが 人間中心の話でもないんだけどなぁ
エルフ・ドワーフ・ホビット 自体も分かってなかったかもしれないなぁ

う~ん、
この先80代になってもこういう映画を面白いと思えるココロは持ちつづけたいなぁと

そういう事をつれつれと 考えていました。

これで、完全版DVDが出るのを待つのみになってしまいましたね。
by yorunoniji | 2004-05-06 23:16 | きままな映画好き

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