大作制作・・・オブジェ考察
積み上げ作業も 終りが見えてきました。
積み上げながら、下の部分は、穴をあけ 細かい装飾を施しました。
焼き物をやっていて
特にオブジェなんかは、日常的に使えるもんじゃないものが多いので
何故、こういうオブジェを造り続けるのか。
いつも自問自答しながら 近頃では、「そこに山があるから」の心境になってきました。
まあ はっきり言えば単に「造りたいから」なんですが
役に立つものでなければ、この世の中には必要でないんでしょうか。
ある人が、多分何気に口にした言葉が ココロに刺さっています。
「焼き物なんて必ずしも必要なものじゃない。」
まぁ 確かにそうなんですよ。人が生きていく上で必ずしも必要なものではないですよね。
でも、私が生きていくためには 必要なのです。
自分の存在意義を確かめる為に この仕事をやっているようなものです。
特に、オブジェ制作は、私の魂を表現する為に制作しているのです。
自分という人間は、何故今生に生まれ出でたのか。
この生の内に、何をするべきなのか。
少なくとも、私にとって焼き物をやり続けるという事は、そういう事の答えが見つけられると感じているのです。
by yorunoniji
| 2004-04-29 14:28
| 作陶